42号線を南下して・・・

寒い季節がそうさせているのか、気持ちは漫ろ。
写真を撮るテンションが下ってきた。


4月から始まった故郷への旅は、1段落しようとしている。


故郷、新宮・・・転勤を繰り返すオイラにとってそのコトバは、甘美な響きを持つ。
オイラは、過去の記憶の照合と、ジャメ・ビュ（未視感）を期待し、42号線沿いにシャッターを押し続けた。間違っていた記憶の修正と、カメラを通した記憶にないビジュアルイメージを求めた。


それは、ある意味成功だったといえるし、失敗だったようにも思う。





写真は、感傷。退嬰的ですらある。
オイラは、思い出を語るには、まだ早すぎたのだと思う。
増えた観光客、それを商売にする地元民、写真を撮るオイラ。

それは、新宮で生まれたオイラのスティグマでなければ、一体なんなのだろう？


来年は、太地、本宮まで足を伸ばそうと思う。また、違う感情が生まれるのを期待して。