2007年11月22日

青岸渡寺

青岸渡寺は、神仏分離政策により独立した、西国三十三観音巡礼の第一番札所である。関西ではメジャーな巡礼で、京都の清水寺は第十六番札所となる。



青岸渡寺



話は変わるがこの前岡崎に帰ったとき、カツノリに会った。この前、チャリンコでお遍路を巡ったのだという。オイラの熊野巡礼に近いものを感じる。次は、ベトナム、ハノイ~ホーチミンをチャリンコで縦断したいのだという。

「sndicegameさんに、北海道行って来い!って言われなければ、こんな風にはならなかったっすよ。」



青岸渡寺



オイラが、彼をバイトで雇っていたときの夏だった。


「おい、カツノリ・・・2週間休みやるから、北海道チャリンコで回って来い。」オイラは言った。

「・・・嫌ですよ、なんでそんなことしなきゃならないんですか!意味がわからないですよ!」

「寝袋やるから、野宿して、体調管理し、ひとと話し、自然に触れ、いろんなことを考えよ!」

その時オイラは大学3回生で、カツノリも同じ年になっていた。オイラは、フェリーで舞鶴から小樽に着き、北海道を自転車で巡った。旭川、稚内、網走、知床、富良野、札幌・・・いろんなひとの優しさに触れた。駅やライダーハウスに寝泊りし、そこで知り合ったひとと買出しに行って料理をしたり、超短期バイトしたり、一日140キロ走ったり・・・オイラは生きてることを実感できた。世界は、とても広かった。


彼は、しぶしぶ了承したが、帰ってきたときは真っ黒に日焼けし、覚醒したようだった。

「どうだった?」


「すごい・・・ヨカッタデス・・・ありがとうございます!」


その旅は、過酷なものだったに違いないが、観光とは全く違うかたちで北海道を知れたと思う。

ベトナムか・・・彼の旅はオイラの行っていない、ダナン、ニャチャン、フエなども通ることになるだろう。その物語をまた、聞かせて欲しい。

オイラのブログ「42号線を南下して」は、実は沢木耕太郎の「一号線を北上せよ(ヴェトナム街道編)」をもじっている。
沢木耕太郎はオイラのお気に入りの作家で、「旅学」と呼べるべきものをたくさん教えてくれた。


誰にでも南下すべき42号線は、どこにもある。





青岸渡寺


話が・・・横道にそれすぎた。青岸渡寺の紹介になっていない(笑)


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Posted by sndicegame at 23:23│Comments(2)pilgrimage
この記事へのコメント
沢木耕太郎の「彼等の流儀」「深夜特急」なら全巻読みましたよー(^-^) その本も機会があれば買って読もうと思います
Posted by るぅ☆ at 2007年11月23日 04:56
☆るぅ☆さんへ

「深夜特急」最高です。オイラのバイブルです!もう何十回も読みました。
「一号線を北上せよ」は、あまりおもしろくないです(笑)

沢木耕太郎さんってスポーツジャーナルも有名ですね☆
Posted by sndicegame at 2007年11月23日 23:34
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