42号線を南下して・・・

細い坂道に入り、島独特の匂いや佇まいを自分の中に落とし込む。


廃墟となった２棟のマンション、快楽か危険へと延びる通路を幻視する。


島の標語には、パブリックなものを感じない。
様々な生活の断片を想像しながら歩く。

  

島内案内の掲示板を確認し、メインストリートを歩く。
商店があるが閑散としている。



夜は賑わうのだろうか？楽園って・・・何処？
オイラは旅行、転勤の度、楽園を探してきた。
その答えはまだ見つかっていない。（いまのところ那覇から近い渡嘉敷島が一番好き。）



海がきらきら光っていた。ここも透明度は悪くない。

  

渡鹿野島、かつて売春島と言われた島に行ってきた。
Wikiによると、2000年の国勢調査では人口の92%が女性で第三次産業に従事しているという。



待合の看板には時刻表など全く無く、こうある「島へ渡るには・・・渡船と書いた赤旗をマストに掲げた船に乗ってください」
なんなの・・・このアバウトさ・・・むぅ眼前に見えるまだ見ぬ秘島に辿り着けるだろうか、などと思案していたらすぐ来た！
(対岸まで150円なり）


婆たちに混ざり乗船（女性ばかりだ。）

12月に「ワンピース」を先輩に借り読破した。ルフィ達は様々な島へ渡り・・・色んなひとに出会い・・・仲間をみつけ・・・自分が弱いことを悟り・・・ワンピースを目指す。
島へ上陸・・・冒険の匂いがする!!!



うーん、この地で人身売買の取材をしていたジャーナリストが行方不明になった話やら、志摩からの警察の手が及ばないという話を聞いてたらなんか・・・怖い・・・  

志摩半島の端まで葬式に行ってきた帰り道、客がいない食堂で伊勢うどんをオーダーする。





「今日は大雨だから、誰も来ないねぇ。」と婆は言い訳がましく述べた後、伊勢うどんをテーブルに。
TVのワイドショーは、昨夜からどれも同じ。
「このひと、外人さんを殺しちゃったひと、やっと捕まったねぇ。やっぱり死刑にすべきかね？アンタどう思う？」


丼をぐりぐりかき混ぜた後、一味をふりかける。喪服を着たオイラは、

「どうなんでしょうねぇ？」

と力なく返答するしかなかった。


AA＝「PEOPLE　KILL　PEOPLE」
  

nagi dad の言葉

http://nagi.chu.jp/blog/


「大志がなくなったわけではない。
経済的な成功と、自己実現、人間として男としての成熟と完成。
熊野の山奥から大阪に出て、
たくさんの、いろんなタイプ、世代の人と関わり合いながら、
かいま見て惹かれる、人と酒・金と経営学と人生・大切に思う人々の事と、
それを考える自分自身の底の方。
その後東京に出て、ビジネスマンなるものになる。
成功を夢見る。朝まで飲んで、熱く語り合う毎日。
そのまま寝ずに仕事。そしてまた飲む。
何か、自分は成功できると信じていた。
これだけ多くの人間がそれ相応の生活をおくれている。
自分にそれよりはるか上の事を行えないわけがない。
本当は自信がなくて、勇気もないのに、それを若さと
勢いと希望で押さえつけて、無理やり上を向いて生きていた。
人間はただでさえ、マイナス思考な生き物らしい。
自分はその中でも更にマイナス思考であり、そして病気も併せ持つ。
むちゃくちゃなお気楽、脳天気、無神経ぐらいがちょうどいいか？
今も大きく希望を持ってはいる。
地位やプライドや夢を捨てて、世捨て人になるつもりなんてさらさらない。
無欲に、すべてを悟って奉仕する、善人にもなれるわけがない。
ただ、なにか、そのやり方に、その道筋に、そして、心の締め方に、
迷う。すっきりとしない。迷う。
どうあるべきか？どうすべきか？どこをどう目指すべきか？

よっぱらいのたわごと・・」


オイラも今酔っ払い・・・答えのない討論を・・・また飲みたいね。  

  

御座白浜に行った。なんでも、この辺りでもっともキレイな海水浴場（日本の水浴場88選）なのだという。
志摩半島の先端に近づくにつれ、海の色が変わってきた。

いい海の色だった。
オイラは、タイガービーチとかムーンビーチとか万座ビーチとか・・・沖縄を思い出した。
婆が、アオサを採っていた。





そんなこともあるさと笑える
僕もきっとセプテンバー


  

オイラはやっぱり海が好きなのだと思った。
いろんなことを洗い流せるから。


  

今日で終わって、また明日から新しいことが始まる。

  

  

年賀状が1枚投函されていた。沖縄のち～ふぉぁ～からだった。

この時期に・・・


沖縄では太陽暦（旧暦）の習慣が今なお残る。1月29日が旧正月だった。
こんなことが書かれていた。


「ハイサイ！チャーガンジューネー？ヒーサしてないね？」
沖縄方言の懐かしい響き。「こんにちは！元気してますか？寒くないですか？」ということになる。


こう返そうと思う。

「ヒーサヨー！今日の仕事まんでからに、でーじにりたっさー。わんの車、暖房きかんばー！くすーやっさー！」
（とっても寒いよ！今日の仕事忙しくて、とても疲れたよ。私の車、暖房が効かないよ。ダメだなぁ。）






今日の雪は、ほとほと疲れた。志摩への向かう山道は、事故と渋滞で散々だった。



あい！あぎじゃびよ～！（あららら、なんてこったい！）

沖縄はそろそろ桜も落ちて、もうすぐ泳ぎに行けるんだろうなぁ。  

  

君に会いに行く。

明日からブログ休暇。


  

  

  

吾等旅は旅と思ほと家にして子持ち痩すらむわが妻かなしも

万葉集


  

秋の夕暮れ、風が少しづつ冷たくなってきた。
沖縄で暮らしていたオイラは、秋を迎えるのは久しぶりのことで、楽しさと寂しさが交錯する。


  

大王崎は「絵描きの町」と言われている。

駐車場に車を止め、灯台まで歩く。漁港で地べたに座り込み、スケッチしているじいさん達。盗み見ると、漁船に色づけしているところだった。オイラの不躾な視線も気にせず、楽しそうに線を愛でる。





オイラは被写体を求めながら、1時間くらい灯台周りをウロウロする。50枚くらい撮影を終え、漁港に戻る。じいさん達は、変わらず地べたに座りながら筆を持っている。再び盗み見ると、ほとんど作業は進んでいない。写真と比べ、絵を仕上げるには膨大な時間を要するのだな。オイラは、楽しそうに写真を撮っているだろうか？


写真は、撮った瞬間が過去になる。現在との間には乗り越える事のできない分断がある。