2012年03月16日

しばしの別れのために



当分会えないかもな・・・岡崎で親族を呼び食事に出かけた。
松阪にきた5年前、ユウヤはまだ妻のお腹のなかにいたんだな。
相変わらず落ち着きがなく、全力でオイラにぶつかってくる。

親子三代でメシを食う・・・この瞬間こそオイラが莞爾と笑うことができる。

次に会うときは、また酒を酌み交わしたい。  


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2011年01月22日

父への感謝

父の小説が伊豆文学賞の最優秀賞となった。

http://www.shizushin.com/news/culture/shizuoka/20110122000000000022.htm

誇りに思う。ファンとして次回作も期待し、モンブランのボールペンを送った。
正月には粗筋しか聞けなかったので、書籍化されたら読んでみたいと思う。
昭和30年代、熊野川は、新宮はどんなだっただろう?


オイラは高校時代、ずっと日記をつけていた。
第三者に読まれることを前提とした私小説。



そこには、やたらと42号線が出てくる。このブログみたいだ。
今思えばその頃のオイラはつまらない事で喜んだり、些細な事で傷ついたり悩んだり
していたのだなぁ。

あなたの育てた息子は、文章を書くことが好きなようです。
  


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2011年01月08日

思い出に浸る(2-2)

続いて、マクロス登場。



「懐かしっ!バルキリーやんか。」

憶えていますか?・・・不思議だ・・・この歌はずっと昔に聴いたような気がする!



次のブースには、同世代の4人家族が熱心にショーケースを観ている。

「懐かしいなぁ、これ組み立てたよ。嗚呼、懐かしい!」


「なにが展示されとんのやろ、オイラにも見せたらんかい!」

むいむい、オイラも割り込んでいく。



あっ!・・・まるで雷に打たれたように・・・頭が痺れた・・・そこにはロボダッチ。
また、タイミングも良い。オイラは正月に新宮のおばあちゃんに「戦艦島」を買ってもらったのを思い出した。

オイラも熱くなって妻に語る。

「これ、作ったよ。でも冷静に考えてパッケージのイラスト見てたら戦艦やのに島ってどないやねん!とツッコミ入れたくなるよね。」


ユウヤは今、トミカのハイパーレスキューというに凝っている。この車両群も、車から車が大量に出てきてこんな車ありえんだろうと合いの手を入れたくなるのだが、嬉々として遊んでいる。

ユウヤもいつか、父とトミカで遊んだことを思い出してもらえると嬉しい。



  


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2010年08月06日

If you have...

ゆうやも3歳になってたよ。
最近では重い一眼よりも、軽いムービーで撮っている。
声、動きが面白い。

会えないぶん、ほぼ毎晩酒がまわってきてから撮りためた動画を再生する。



そして、久々に一眼の写真を見てみる。細かいところに気がつく。

「Tシャツの文字がうるさいな・・・何て書いとんのやろ?・・・最後はチャンス・・・やろな?」

オイラは君の10倍は生きているけれど、相変わらず小作人で恥辱にまみれる毎日だぜ。
おまえを愛しているからな。


その言葉を信じろ。



  


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2010年02月28日

初ディズニー!

ディズニーリゾートに行ってきた。

ユウヤはミニーマウスが好きらしく、妻のお古のヌイグルミを片時も離さず携帯している。
移動のときには邪魔になるので一回り小さいのを買い与えたのだが、古い物のほうがいいらしい。



「みみーちゃん・・・」と微笑みながら話し掛ける姿は、ちょっと不気味で「お前大丈夫なのか・・・」と行く末を案じたくなる父なのでした。


東京駅に着き、これまた愛して止まないDVDでしかみたことのない憧れの新幹線群に大興奮。このくらいの子供はだれもそうらしいのだが、電車に異常なほど執着が強く、名前をよく知っている。

「ちゅばさ!」「こまち!」「まっくす!」「はやて!」「700けいしんかんせん!」

・・・父としてはどうでもいい・・・昨夜の宿酔いですでに疲れてきた。



オイラは海浜幕張に毎月出張していた時期があり、ディズニーリゾートがある舞浜駅はいつも通過していたが、ぶっちゃけディズニーランドには行ったことがない。世俗感漂いまくり、もうずっとひと多過ぎ、並びまくりという話をだれからも聞いていたので行く気がしなかったのである。今回は、ユウヤと妻が行きたがったのと、弊社がディズニーと何々億円のコラボ企画が始動したので、遂に重い腰をあげたのである。


予想通り、おっさんに成り果てたオイラにとって、微妙な旅行であった。しかし、ミラコスタという園内にあるホテルに泊まったのだが、(この際ラ・コスタでもパンナコッタでもなんでもいいよ・・・)ここでの対応はすこぶる良かった。(キャストっていうんだっけ?)






待望のミニーちゃんに会えたのにユウヤは昼寝中・・・妻はちゃっかりサインをおねだり。



ミニーちゃん、ユウヤにキスしてくれてありがとね。
また、オイラの気分が乗ったときに行かさせていただきます。






  


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2009年07月25日

岡崎市に住む

この前岡崎に帰ったとき、東公園に行った。
無料の動物園があるということは、市民にとってまことありがたい。

都会はすごいのぅ。

Libraという最近できた市立図書館はピカピカで1日いても飽きないし、お洒落なカフェなんかも併設されているのである。
また、市役所は有名とんかつ店が入っていて、そこで格安のランチを食ったりした。


ユウヤはここでシカにニンジンをあげたり、好きな「うー!かんかん!」(ユウヤ語:「消防車」の意)に興奮したりしているのである。ちなみに、ユウヤ語で救急車は「ぴーぽー!ぴーぽー!」。





この日は、くそ暑い中、ゾウのフジコちゃんにリンゴをあげた。
30円でハエの集ったリンゴを買い、柵の外にあるベルトコンベアーにリンゴの切れ端を投入すると、フジコが器用に鼻でコンベアーを回し自分の所に手繰り寄せる。そして、つまらなそうに食う。ユウヤは、エサを与えるという行為を理解していないのであろう。どばどばと、リンゴをおしげもなく投入する。


「わー、ゆうちゃん、少しづつあげなさい!」


あっという間に、リンゴの入った皿はなくなり、ゾウはおかわりの催促を、ユウヤもつまらなそうな顔をしている。
なにやら考えさせられるシステムである。




フジコちゃん、そんな切ない眼でオイラを見るな・・・オイラはカンボジアとタイでゾウに乗ったことがある。力強くて、臭くて、毛が針金みたいに硬い。まつ毛が長くて、眼が優しい。ヤギのような白痴眼ではなく、瞳に拈華微笑をみるのである。

妻にもう1皿買ってもらう。妻は優しい。


オイラは、そんな妻とゾウと写真が好きだ。










  


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2009年05月13日

2さいになった日・かりゆし!




ユウヤが2才になった日、オイラは岡崎に帰った。
会話らしきものも、いっぱい、いっぱい喋ってくれる。
とりわけ好きなものはクルマらしい。

「ぶぶっ!」

「ゆうちゃん、ぶーぶーだね。」

「ばす!」

「ゆうちゃん、大きいバスだね。」

「ぷだど!」

「ゆうちゃん、プラドだね。(4駆のクロカンはすべてプラドらしい。)」


ラグーナ蒲郡に行く途中、指差しながら教えてくれる。ラグーナにはオイラの大好きな「お魚市場」があって、よく魚を食べる。「魚々丸」の回転寿司は超うまし!

実は2月に北陸でカニを食べたくて家族旅行を計画していたのだが、仕事が思うように捗らず断念した経緯がある。5月になってもその未練は拭いきれず、この際ズワイでも毛ガニでもタラバでもカニカマでも食ったらんかい!とのテンションを維持しつつ、ラグーナまで来たわけである。


「お魚市場」はいいね!テンポ感とグルーヴ感を味わいつつ、観光客に入り混じりながら試食を始める。
とある店舗で呼び止められる。


「そのTシャツ初めてみたね!」


オイラは沖縄で気に入って、いつも着ているTシャツ屋がある。


http://www.t-shirt-ya.com/shop/search.jsp?mk=10103


「2年半ほど那覇に住んでいたものですから・・・」
「那覇のどこ?」
「オロクってとこです・・・わかりますか?」
「知ってるもなにも、ジャスコの搬送にはよく行くよ!息子もそこに住んでる!」
「ところで、その子はウチナーンチュかね?2年半も住んでいたなら、立派なウチナーなはずよ。」

赤いミニカーをユウヤにくれた。オイラはこそばゆく嬉しい。父の記憶は子の記憶である。




テラスでわさびとミソが入ったカニを堪能しながら、ユウヤにはカニが入った稲荷寿司をあてがう。

沖縄の風景を想う。


飛行機からと奥武島の光景
電照菊


瀬長島とアクアルーチェ・チャペル(間違っていたらすまん。)
ナナ


さよなら


ウクイウタ


  


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2009年04月02日

April come she will......

4月になった。この季節、忘れていた「四月になれば彼女は」という曲を思い出す。





父はS&Gが大好きで、幼いときによくレコードを聴かせてもらった。(この前静岡に帰ったときは「卒業」をみせられた←何度目だよ!)

「サウンドオブサイレンス」「明日に架ける橋」「ミセス・ロビンソン」・・・・


今なら、リビングの象徴は大型液晶テレビなのかもしれない。
それくらい大きいレコードプレーヤーが、当時家にあった。(多分、新宮の実家にまだある。)
父は、何か儀式めいた様子で針を落とし、S&Gを聴き入っていた。

名曲はたくさんあるけど、特に思い入れのある曲3つを選択。

April come she will


Baby driver




Homeward bound
  


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2009年02月17日

この手の中にあるもの



「メメント・モリ」を再び手に入れた。



オイラは、この本の何個かを暗誦できる。紡ぎだされる詞は美しい。
そして、「印度放浪」を読み、インドに行った。

「歩むごとに、僕自身と、僕自身の習ってきた世界の虚偽がみえた。」

その通りだった。20代前半まで教わったこと、経験したことがインドでは通用しなかった。
ブルーハーツの詩のように、「いままでおぼえた全部、でたらめだったらおもしろい。そんな気持ちわかるでしょ?」
「情熱の薔薇」でしたっけ?(ブログは素面で書いていないのですまん。)な気分であった。


それから、世界中を見たいと思った。去年の10月には妻とユウと八重山諸島に行った。竹富島で感じたことは「見る」という行為には、犠牲が必要だと言うこと。竹富の家屋は、オイラ達が岡崎でよく行く「南湖(ナンフー)」という台湾料理屋に作りがそっくりだった。さらに村内を探索すれば、台湾との繋がりが見えるかもしれない。オイラは興味津々丸で、日陰もない村内をうろつき回った。幼いユウは、髪の毛から汗を流しながら、ぐったりしていた。名古屋の秋から真夏の沖縄までフライトし(飛行機2回、タクシー1回、フェリー3回)、辛かっただろう。おとーちゃんを許してくれ。将来お前が馬鹿になったら、「馬鹿になったのは、炎天下の竹富島で父が連れまわしたからだ。」と言ってくれてもいい。

オイラは、歩みを止め、日陰のあるバス停で港までのバスを待った。

ここでまた沖縄での生活が、回り灯籠のように駆け巡る。妻との結婚式は沖縄のビーチホテルで挙げたのだが、親族だけを招待した(少しの友人にも来ていただけましたが)ささやかなものだった。挙式を終えたあと、兄夫婦はホテル内にあるアクティビティに。義父・義母は、精力的にレンタカーを借りて沖縄観光に行くという。もちろんオイラたちは新婚の時間に遊び倒す予定であった。しかし父母はどこにも行かず、ホテルの部屋でのんびりすると言う。

「せっかく沖縄まで来てるんだから、一緒にレンタカーに乗せてもらって、首里城くらい観てきたら?」オイラは促した。
父は言った。「首里城ってあれやろ?守礼の門があって、その前で琉球衣装着たひとが観光客相手に写真撮るところ。いいよ、観なくて。」

それは、旅人のような言葉であった。オーストラリアの先住民族、アボリジニーの言葉で[moving without travel]というのがある。「移動しないで旅行する」・・・父は、オイラよりも遥かに首里城に詳しいのではないか?・・・想像のなかで存在する首里城。
父も行きたいところはたくさんあったに違いない。それは、気を使ってのことか、首里城を想像のままで終わらせたいのか考えあぐねたが、「見る」ということは、「勇気」も伴うものだと思った。

オイラは、かっての「何かを掴もうとする手」から「妻と優也を守ろうとする手」に変わり始めている。
  


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2008年09月14日

家族について その8



おかげさまで、ユウヤは元気に過ごしている。
たまにしか会わないオイラにも、馴れてくれていてうれしい。

この日は、妻のコンサートだった。

オイラはユウヤに昼飯を食わしたり、散歩したり、昼寝させたり。
夕方、コンサートに出席し出演者に挨拶に行ったが、ユウヤは慣れない場所で緊張しているのか、オイラにしがみついていた。
ぎゅっと、オイラの裾をつかむ仕草はなんとも愛おしい。  


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2008年01月29日

家族について その7

旅にでたいなぁ・・・・この時期でてくる言葉はこれしかない。
寒い日本を飛び出したくなる今日このごろ。(中部に乗り入れているJET★に乗ってみたい。)


ユウヤと旅行に行けるのはいつだろうか?


そんなとき、携帯の留守電が入っていた。

「sndicegameサーン!ゲンキ~?オカザキのスリランカジン、Kダ~ヨ!マタ、アソビニオイデヨ!」


こいつと一緒にスリランカに行く約束を忘れていた!
何年前の話だっけ?


今は世帯持ちだから・・・とりあえず無視(笑)


  


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2008年01月28日

家族について その6






ユウヤがめざましく成長していく。
大した病気もなく、元気に過ごしている様子。

下の歯が生えた・・・髪の毛が伸びた・・・スプーンを持って食事ができた・・・

そんな些細な出来事の連続で、オイラはふわっと癒される。


ちひろのピアノ教室が、早くも始まっていた。





まんざらでもないようで、楽しそうに鍵盤を叩いている。





ユウヤ・・・近所迷惑だよ・・・(笑)
  


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2007年10月09日

家族について その5

優也、お前は幸せが溢れていたことを憶えていないだろう。
でも心配すんな。オイラが・・・お前が物心つくまでの記憶も担ってやるよ。


  


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2007年08月28日

家族について その4

約1ヶ月ぶりにユウヤに会った。
すっかり首もすわって、抱き上げるとずっしりと重い。

「今日は、オイラ達は浜松までウナギ食べに行くんだよ。」

妻が準備する合間、写真を撮る。
うつぶせに寝かせると、自らの力でアタマを持ち上げようとする。

「ユウヤ、ユウ、ユウヤ・・・!」

呼ばうと

「ほぉう!」 とか 「ふぁあい!」

と微笑みながら返事してくれるのである。




「数ヶ月で自分の名前を理解しているとは・・・お前が神童と呼ばれる日は近いかもしれんなぁ・・・うふふ・・・」

やはり長い時間アタマを浮かせるのは疲れるのか、体をふるふるさせながら顔面が紅潮している。

「ここが踏ん張りどころなのだ!もう少し頑張れ!常人を越えるのだぁ!」








「ブリッ!」




出し抜けに、間の抜けた音がリビングに響いた。単にうんちをきばっていただけなのか・・・(泣)
凡人でいいよ・・・元気で健康なら・・・


  


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2007年07月27日

家族について その3

みんなにとってはどうでもいいことですが・・・今日は、ユウヤくんの1日です。



正午前、オイラもユウヤもねむねむです。
早朝にお乳を飲むためユウヤは起きたようですが、オイラは夢の中でした。
オシメをかえる時、うんちが酷かったようで、妻が「ぎゃぁ!」と叫んでいたのをなんとなしに覚えています。



足もムチムチしてきました。体重は約2倍になりました。



「オイラは今日、竜美ヶ丘のビルケンでサンダルを買いたいんだよ・・・」
ユウヤを起こし、ブランチです。オイラの朝飯に、ユウヤの世話に、妻は毎日大変だね。



起こされて放心状態


とりあえず欠伸

「よし、望遠気味で撮りましょうか・・・」
離れてみる。

えっ!お父さんどこ行くの!超びっくり(笑)


大興奮中、「あぅ」「おーぅ」「кЯΛ・・・」かなりご満悦の様子



勝手に喜んだあとは、勝手に半泣き(笑)



数時間置きにこのサイクルが繰り返されるのであった。  


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2007年07月01日

家族について その2

ユウヤが生誕2ヶ月を迎えた。
会うたびに成長しているので、なんともうれしい。

もう、眼が見えているのだという。機嫌がいい時は、頭上をクルクル回るおもちゃを飽きずに見ていた。
そして、アーとかウゥとか泣き声以外の声も出るようになってきた。

お風呂に入れてあげるのも楽しい。頭を湯に浸からないように注意しながら、体を洗う。ユウヤはふわふわとオイラに身を預け、心地よさそうな表情を見せる。

次に会うときは、また大きくなっていることだろう。

  


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2007年05月30日

家族について その1

横浜の出張帰りに、妻とユウヤに会いに行った。

ユウヤは、元気そうで何よりだったが、妻がまだ本調子ではなかった。



 見ていて飽きない。笑い顔のようなものを見せていたと思ったら、急にむずがりがって泣き、授乳の後は、ゲップをしてあくびする。そうしていたかと思うと眉間に皺を寄せ、泣くのか…と思ったら、眠っている。やっと寝たか、と思ったら目を見開き焦点の定まらない目で中空をみている。そうして手足をバタバタさせガッツポーズを決める。瞳が大きいのだな…その姿がなんとも可愛らしいので写真に収める。

「目元がアナタに似てるんじゃない?」

そう言われるとわけもなくうれしい。  


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2007年05月27日

誕生

5/1

深夜、子供が生まれた。
予定より、1週間も早かった。
その日の仕事を早々に切り上げ、買ったばかりの岡崎のマンションに行った。

5/2

病院へと向かう。
朝日が差し込むローカで待っていると、妻が出てきた。
手押し車で押されてきたベットのなかには、真新しいタオルに包まれた・・・我が子がいた。

オイラは、どきどきしながら、個室になった病室まで手押し車を押した。

「どう?」

「少し小さいけど、元気だよ。」

「触っても・・・いいかな?」

それは、無垢な存在で、オイラの消毒しただけではきっと落ちない、汚れてしまったであろう手のひらで触るのを憚られた。しかし触らぬことには埒が明かないので、そっと頭に触れた。



「とっても、とっても小さいね・・・」

頭が手のひらにすっぽり納まってしまう。とても、不思議。

「立派にツメも生えているんだね・・・」

人差し指で手のひらに触れる…握り返してきた。オイラは、どきどきした。
それは、小さく弱々しいが、生きている証左に他ならなかった。



妻に・・・ありがとう。
ユウヤに・・・ありがとう。





その後、新宮を離れ静岡に暮らす両親を岡崎駅まで迎えに行き、喫茶店に入る。家族で集まる機会はほとんど無い。

「もう名前決めたあるん?」

「決めたあるよ、ユウヤにしたんやだ。」

「どいらい早いな。」

コーヒーを飲みながら、お互いすっかり使わなくなった方言でぎこちなく喋った。

その後、授乳を終えた妻とユウヤを披露した。
オイラが生まれたときは、もっと顔が長かっただの、分娩はもっと長かっただの話している両親は幸せそうだった。孫ということになるのだな。




ユウヤの本籍地は「和歌山県新宮市熊野地」になる。  


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